超稀少なマイクロテック トニー・マーフィオン氏が、24年前にアメリカの某有名ナイフディーラーのたっての願いで、将来のマイクロテックナイフの商品開発の為に5本だけ試作したプロトタイプカスタムナイフです。

一般的なマイクロテックの前方からプレードがでるタイプのナイフは、スペシャル（ハンドルのマークがレギュラープロダクトとは違います）モデルであるマーフィオンカスタムでもアルミニウム製です。しかし当時マーフィオン氏がハンドルをチタニウムで製作できないかと考え、某有名ナイフディーラーの後押しもあり、このプロトタイプを製作しました。しかしアルミとは全く違う金属特性を持つチタニウムは加工が非常に難しく、5本製作する為にたくさんの材料と切削工具を消費した為にそれ以上の製作を断念しました。チタニウムはアルミよりも硬度も高く強度のある高価な素材ですが、耐摩耗性が高く切削のとても難しい素材です。通常のフォールディングナイフのハンドルではライナーロックの普及と共に今では高級ナイフにもたくさん使われる様になりましたが、前方からブレードが出るタイプのナイフのハンドルは内部が非常に複雑な形状をしており、加工精度が悪いとスムーズにブレードが出なくなってしまいます。この緻密で複雑な加工をチタニウムに施すのは、当時のマシニング、切削刃物では難しかったと思われます。（今でもこのタイプのナイフでは、チタニウムのハンドルは無いと思います）


当時このナイフディーラーの特別なツテを使って直接2本購入しました。後の3本のうち1本はマーフィオン氏自身が所有、残り2本はマーフィオン氏の知り合いの米国コレクターが秘蔵する為購入された様です。無理を言って購入した為当時1本約7,000ドル近くしました。

プロトタイプですからマークは一切入っていませんが、ブレードはデヴォントーマスのダマスカスにブルーイング処理、ハンドルはチタンでプラックアバロン（黒蝶貝）をインレイしてます。

日本に持ち帰る際にバネは抜き合法化しましたが、御落札者様にはバネをおまけとして一緒にお送り致します。

高額な品物ですから購入後ずっと大切に保管しておりましたので美品です。もちろん何かを切った事はありません。オリジナルエッジです。ナイフというより美術工芸品です。

お取引はN/C、N/Rでよろしくお願いいたします。SPAN>
アルミニウムとチタニウムの比重は、それぞれ2.7と4.5あります。（ちなみに鉄の比重は7.8）したがってチタニウム削り出しのハンドルを持つこのナイフは、アルミニウムハンドルの一般的なマイクロテックの同じタイプのナイフに比べて約1.67倍重い事になります。

実際にこのナイフの重量は204gありますから、他のマイクロテックの同タイプのナイフより1.5倍くらいの重さになります。持ってみるとやはりアルミニウムハンドルのナイフと比べて重量感があります。もちろんステンレスよりずっと軽いですが。

これまでの出品で何百という方々のアクセス、何十件もなお気に入り御登録をいただいておりますが、今回の価格が最終価格となります。これ以上価格を下げる事は考えておりません。とても貴重な商品ですので、本当に気に入って大切にして下さる方を気長に待ちます。この商品の価値を御理解いただける方、御検討をよろしくお願いいたします。